治療方法の妥当性は経過観察(記録)あってこそ実績になる。
治療方法を選ぶとき、多くの場合歯科医師は最新の治療方法をやりたがります。しかし、最新の治療法はあたかも最高の治療法のように感じますが、長期の経過を確認できていない不確実な治療法でもあるのです。例えば、インプラントについてインターネット上の記載にはどの歯科医院も入れ歯やブリッジとくらべた良いことばかりが書きならべられています。しかし、現実には新聞、テレビで報道されたような命にかかわるような事故が存在したり、他にもたくさんの問題を抱えた歯科治療の中で最も危険度の高い治療方法だということは世間に知られていません。
当院では、世界的に歯科医学的な評価の高い研究論文と当院での治療実績を評価し、その時点で最も良い結果が期待できる治療方法をご提案させて頂いております。治療は歯科医ごとに異なる知識と技術によって同じ治療方法であっても結果は大きく異なるのです。だから、治療結果を評価するメインテナンスが重要であり、その記録だけがその医院の治療実績なのです。
よく、インプラントの成功率98.5%というような記述を目にしますが、それは本当なのでしょうか?
例えばA歯科医院では年間100名の患者さんがひとり1本、合計100本のインプラント治療を受けました。3年後90%の成功率だというのですが、実際にメインテナンスに来院している患者さんは50名、うち5名のインプラント5本が失われていました。来院されていない50名の実態は不明です。
インプラントは歯科医院での専門的なメインテナンスを受けなければ70%以上にインプラント周囲炎が起きると言われています。そのまま放置されればインプラントは数年後失われるのです。と考えると未来院の50名のうち35名は少なくても危険な状態。失われていないにしても、未来院の方の状況も加味すると成功率は60%と考えられはしないでしょうか?スウェーデンイエテボリ大学歯周病科では、このような成功率の算出方法に異論を唱え、失敗率としてインプラント周囲炎の数値を算出しています。もちろん、メインテナンスへの来院率も重要であると考え公表しています。
還暦を過ぎると体調や生活が大きく変わり、十分に気遣った治療が必要になります。
お手入れ、定期来院、健康に良い食習慣をつけるために。親ができることをしてあげませんか?
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治療はメインテナンスが重要であり、その記録だけがその医院の治療実績なのです。
患者さんが訴える箇所だけの治療は“歯科医療”とは言えず、単なる“修理”に過ぎません。
十分な診療時間は“ゆとり”となり、“安全”やコミュニケーションによる“安心”につながります。