あなたが思っていても言えなかった、もしかすると考えもしなかった潜在的な“心の声”を歯科医療者に伝えるコミュニケーションです。
最近の調査によると歯科医院へ行きたくない理由に「何をされているのかわからなくて怖い」「説明が難しくてわからない(不十分)」「歯科医ときちんと話をする機会がない」など意思疎通がはかれないことに不安や不満を訴えるものが増え続けている。
そんな思いを解消することは勿論、あなた自身も気づいていないあなたにとって本当に必要な歯科医療をじっくりとお話を伺いながら一緒に考えるのがデンタルインタビューなのです。
長引く経済不安の中、歯科医院ではますますコミュニケーションに時間をかけなくなっているのです。
デンタルインタビューは、当院院長 山田晃久が歯科医療の成功において“患者さんとの信頼関係が何よりも大切”と考え、2003年歯科専門誌ザ・クインテッセンス誌にはじめて連載した歯科医療者の姿勢を具体的に示したコミュニケーションです。
歯科医院での不思議な患者と歯科医療者の関係
はじめて会った歯科医師にあなたの大切な歯を削られてもいいのですか?
削った歯はもとにはもどらないのですよ。
知らない人のことをどうして真剣に診られるの?
名前も顔も覚えていない、見ず知らずの患者さん
あなたは、歯科医院で、マスクをとった歯科医師と、診療台以外のところで普通に対面してお話したことはありますか?
あなたのお口の中で起きている問題について、不安や悩みが解決するように、十分時間をかけて訴えを聴いてもらったことはありますか?
「この先生、私の不安や期待、思いや考えを十分わかってくれた!」
と安心して治療を受けられたでしょうか?
「忙しそうでとても話を聞いてもらえそうもない。」
従来、歯科医院での患者さんとのコミュニケーションは
「専門的でよくわからない」権威的で一方通行の説明や指導でした。
あなたは「専門的なことはわからないので…」と仕方なく受入れ、諦めていたのです。
新しい時代の歯科医療
時代は、インターネット、メディアの発達によって誰でも専門的な情報を手に入れることができるようになりました。
そして、治療技術の進歩により、従来期待できなかったほどの高度な歯科医療を受けることが可能になりました。
そのうえ、歯科医療の進歩は、あなた自身も気づいていなかった、あなたが本当に必要な歯科医療を選ぶことができるようになったのです。
しかし、現実はどうでしょう?予約制でも待合室で長く待たされ、治療は15分か20分。説明もそこそこにすぐに削られる。
まだ先生の顔も見ていないのに「とりあえずレントゲンとっておいて!」と忙しさに平然と・・・。
あまりにも多くの歯科医院でこのような治療が行われているので、まるでそれが治療の常識のように「どうしてすぐに治療くれないんだ!」と不満さえ訴える患者さんも多いのです。
さて、あなたが、お腹が痛くて医者に駆け込んだとしよう。医者に行くと、どんなに忙しくても医師はあなたに状況を聴くでしょう。
いつから、どんなふうに痛いのか?食べたものは何か?あなたの具合を伺って、体温を測ったり、脈をとったり、聴診したりするでしょう。必要があればレントゲンや内視鏡検査、CTをとることも…。
こうした検査の結果からはじめて診断ができるのです。
あまりの痛さにあなたの脳裏に「何か悪い病気じゃないか?」と不安がよぎる。
検査結果から痛みの原因がわかり、薬の処方や生活上の注意、必要ならば追加の検査や手術のお話があり、あなたは十分な理解と承諾の上で治療をすることでしょう。
原因がわかりあなたはホッとするばかりでなく、病状改善のための最善の治療を受けることでしょう。
これが普通のお医者さんでの対応です。
どうして歯科医院ではこうしないのでしょうか?
歯は例え1ミリでも削れば2度ともとには戻らない
最新の予防歯科学に基づいて
世界で最も有名な予防歯科先進国スウェーデンイエテボリ大学カリオロジー(虫歯学)教授ボークラッセ先生は「医科では、患者さんから状態について十分話を聴いて、必要に合わせて検査をし、患者さんに理解して頂けるように状況を伝え、問題の完全に最善の治療方法を決定し、治療を行うとともに再発防止の処置をします。そして、その後も経過を観察します。どうして歯科医院では同じようにしないのか?歯科医療においても医科と同じようにするべきだ。」と言っています。
こんな医療として当たり前のことが行われず、行わないのが当たり前になっているのが歯科医療の現状なのです。
そこには、医療制度の大きな問題が浮き彫りにされるのです。
歯科医師がどんなに患者さんの話を親身に聴こうと、 健康保険では1円にもならない。
当院では、患者さんとのコミュニケーションの量と質こそが信頼を築く懸け橋となると考え、コミュニケーションをとても大切に考えています。
デンタルインタビューは、歯科医療の専門家として、“あなたにとって本当に必要な歯科医療”を誰よりも真剣に考え、あなたのためだけの完全オーダーメイドの歯科医療を行うために、あなた自身でさえ気づいていなかった、あなたの潜在的な考え方、思い、感じ方や不安、期待、生活や人生への影響などのあなたの心の声を聴く、歯科医療特有の双方向性のコミュニケーションです。
患者さんと歯科医療者を結ぶ架け橋
あなたは歯科医院に何をもとめておいでになるのでしょう?
どんな思いを持って、どんなことを期待して来院されるのでしょう?
わたしたちは、そんなあなたの「口についての思い」をしっかりと伺おうと思います。
今までのつらい思いや痛み、不自由さ、不快な思いや不満、そして不安をわたしに十分伝わるまで、思う存分お話下さい。
「十分聞いてもらった」「これ以上話すことはない」
と言って頂けるまで、あなたのお話を伺い、そしてあなたの思いをわかりたいと思うのです。
多くの場合、歯科医院は不特定多数の何の人間関係もない「知らない人」を相手に診療をしています。
私たちは、ひとりの人間としてあなたの思い、考え、不安、期待、そして生活や人生への影響を伺うことが、きっと私たちの心を動かし、あなたを多くの患者のうちの一人ではなく、
「たったひとりの大切な方」として迎えることができるでしょう。
そのためには、お話を伺えるプライベートな落ち着いた環境と十分な時間が必要です。
(治療の流れ:First Interview)
コミュニケーションはあなたとわたしたちを結ぶ「信頼への架け橋」であるとわたしたちは考えます。
デンタルインタビューは、あなたと歯科医師やデンタルスタッフとの信頼関係を育み、安心で安全な歯科医療を可能にするのです
あなたを診る歯科医師もデンタルスタッフも、あなたと同じ人間です。あなたの思いが伝われば、その分、私たちは一生懸命になるでしょう。
私たちは、治療するマシーンではなく、感情を持った人間なのです。あなたのことを十分理解して心から治療に臨みたいのです。
さあ、あなたの思いを存分にお話し下さい。私たちがその思いにお応えします。
デンタルインタビューは、山田歯科医院院長 山田晃久が考案した医学的根拠に基づいた心理学や行動科学を応用した最新の歯科医療特有のコミュニケーションです。
書籍や講習だけでは身に着けられない、実践トレーニングと経験が必要で、世間で話題のコーチングやNLPなどあらゆるコミュニケーション技術を歯科医療に応用しています。
残念ながらデンタルインタビューを実践する歯科医院は数えるほどしかありません。