山田歯科医院|渋谷区幡ヶ谷|一般・小児・審美・矯正歯科など

審美修復 セラミック

これだけは知っておきたい!審美修復について

セラミック治療について

セラミック治療は健康保険の適応がなく自費診療となります。 一般的にセラミック治療が良質な治療であるかのようにインターネットなどの情報に記載がありますが、すべてのセラミック治療が良質であるとは決して言えません。 一般的に言われるセラミッククラウンやジルコニア、メタルボンドなどのセラミック治療の示すものは“材質がセラミックである”とということが共通しているだけで同じものは一つとしてありません。

歯科医療における材質は料理でいうところの“食材”です。 例えば高級食材“オマール海老”を使えばどこでも美味しい料理ができるでしょうか? 家庭の主婦と一流シェフの作るオマール海老料理が違うのは誰が食べてもわかると思います。 問題は、歯科治療は料理と違って患者さんにはわからないということです。

よほどひどい治療でなければ見かけの悪さや咬み合わせ以外はまずわからないのです。 適合や冠や詰め物の内部の治療についても患者さんがわからない部分でのちの大きな問題となるのです。 内部での虫歯、神経の痛みはトラブル、根の病気、根の破折などリスクは多岐に及びます。 例えどんなに素晴らしセラミックを入れても、中の歯の処置のレベルによって将来が大きく異なるのです。 数年で再治療となるケースもあります。 お手入れの難しい構造によって歯周病になるケースもあり、修復物は大丈夫でも歯自体がダメになることもあるのです。更には下記に示した粗悪な材料の使用など、怖い問題を抱えるのが歯科界の現状です。

長所

➀ 金属と比べ白色で審美性には優れている。


➁ 健康保健のレジンジャケット冠やレジン前装冠と比べ経年劣化や経年的審美性の低下が少ない。(劣化が少ない)


➂ 素材の清掃性は金属やレジンと比べ非常に良い。


➃ 対摩耗性に優れ、レジンのようなすりヘリが起きずらい。

短所

➀ 高価である。
但し、健康保険は患者さんの負担は3割(2021年現在)のため安価に感じるが実際には歯科医院にはプラス7割の収益がある。 モノの価値は費用で測られがちだが、定価の1/3のディスカウント料金で治療を受けていることを忘れてはならない。


➁ 歯科医師によって治療の質が大きく異なる。
料理と同様、同じ材質でも治療結果は大きく違う。削る、型を採る、接着する、かみ合わせを合わせるなどの歯科医師の技術の差はもちろんだが、修復物を製作する技工士を選ぶのも歯科医師の仕事。同じ材質でも製作する技工士の技術レベルを見極める知識や経験が違いとなる。また、歯科医師の経験によって長期の患者さんの加齢による変化や健康状態、持病、仕事や生活の変化などに対応できる治療ができるかどうかも大きな違いとなる。


➂ 破損のリスク。
近年、ジルコニアやキャスタブルセラミックなど通常の生活に十分耐えうるセラミック材料が開発されているが、金属のように破損が絶対におきないわけではないことを理解したい。歯科界で著名な審美系歯科医師は芸能人など審美性を要求される方の場合は3年に一度の再治療が望ましいと言っている。人体内に天然の人体とは別の人工物が入って一生持つものなどないことを前提に治療を受ける必要がある。もちろん、歯科医師の知識、技術、経験、最新の器機、歯科衛生士によるメインテナンスによって最小限のリスクのを実現することは可能。


➃ 結果には個人差がある。
治療時の口腔内の状況、性別、性格、年齢はもちろん、噛み癖や咬合力、食生活、仕事、ストレスなど個人によって結果を左右する因子は多岐にわたり、時間とともに変化する非常に難しいものです。これは、すべての歯科治療の結果に共通します。

① セラミックインレー ~当院のセラミックインレーへの拘り~

どこがセラミックかわかりますか? レジン充填では修復面積が大きく、圧縮・曲げ強度、耐摩耗性、耐変色性など問題が大きく、かといって歯を多く削らなければならない全部被覆冠にはしたくない場合、当院ではセラミックインレーでの治療を致します。

セラミックインレーは、
①築盛型セラミック ②キャスタブルセラミック ③CADCAMセラミック
があります。

 当院では1980年からセラミックインレーでの治療をしていますが、当時は①だけしかありませんでした。築盛型セラミックは、強度が最近の②③の1/6以下でよほど咬合治療に精通した歯科医でないと破折が起きてしまう難しいものでした。そのため、当時インレー修復において審美治療ができる歯科医は非常に少なかったのです。 ここ数年の間にセラミック技術の進歩に伴い、②、③のような従来の6倍以上の破断強度を持った審美インレーの製作が可能となりました。 しかし、③のCADCAMインレーはCAD技術が現在発展途上のためスキャニング能力が残念ながら十分でなく、レジンセメントの中にセラミックが浮いている程度の適合のため、当院では現状、適応外としています。自院で安価で提供している医院に注意!

 当院では現在、キャスタブルセラミックでの審美修復をしております。
 キャスタブルセラミックとは、歯型からおこした模型上でワックスで製作したパターンからいがたをおこし、そこに溶かしたセラミックを流し込み製作するものです。 技術的な難しさはいがたに流し込む際、細部にまで精密に流し込む「プレス」の技術が非常に難しいと言われます。このプラスの甘さが、歯とインレーとの適合を左右し、適合が悪いと虫歯の再発や歯周病の原因になります。

当院では、多数の技工所にキャスタブルインレーをテスト発注し、その適合を確認し、臨床上問題がないと判断した技工所のみに製作を依頼しています。
 キャスタブルセラミックでは商品名として「e-max」などがHPなどではよく見られますが、商品名は同じでも出来上がるものはやはり技工士さんの技術に大きく左右されるのです。

当院で10社以上の技工所にテスト発注し合格したのは2社のみでした。
「あなたのセラミックインレーは大丈夫でしょうか?」

技工所・技工士を選ぶのは歯科医師の大きな役割です。
当院では、セラミックインレーを作製する技工所を当院独自の基準で選択しています。

技工所選択基準
信頼できると評判の良い技工所を10カ所選択しました。 その技工所に同じ患者さんの歯型から起こした模型でセラミックインレーの作製を依頼しました。納品されたセラミックインレーの適合を顕微鏡で確認します。その結果、適合が十分と判断した技工所が3カ所。更に、色調についての審査で2つの技工所に絞られました。この基準を満たした技工所に作成を依頼しています。


セラミックインレーの適応

虫歯のところだけを選択的に削除してセラミックに置き換えました。


肉眼で見るともっときれいです。素人さんでなく歯科医師が見ても唸る審美性。カスタマイズタイプの芸術的な価値ある仕事です。

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② エステティックアートセラミックス ~当院での治療方法~

審美やインプラントに使われるジルコニアやセラミックは、どこで治療しても同じジルコニア、同じセラミックと思ったら大間違い!治療している歯科医師さえ知らない…ジルコニアの現実

「セラミックアートセラミックス」とは、当院の40年を超えるセラミック治療の実績に基づき、数ある国内承認セラミック材料から信頼のおける材料を当院独自の基準にて吟味し、製作する技工所(技工士)の技術、経験、技工所の信頼度、時には作成担当する技工士の性格や日常生活にまで調べ、あなたの口腔に生涯にわたって機能し続けるに値する“匠の技”を提供する当院のセラミックの名称です。同じ材料を使ったセラミックでも、製作する技工士やその材料、技工士、治療方法を選択する歯科医師の知識や技術、経験によって結果は大きく異なるのです。

例えば、タバコを吸う料理人の料理はどんな味でしょう。私はタバコを吸わないのでタバコを吸う料理人の料理は食べたいとは思いません。それは、タバコの臭いが料理の味、臭いに影響すると思うからです。セラミックなどの技工物も同じです。納品物がタバコ臭い技工所は、タバコを吸わない患者さんの気持ちがわからない技工所(技工士)が製作しています。私は、そんな技工所が美味しく食事ができる技工物を作れるとは思いません。


材料の比較
低価格ジルコニア 当院のジルコニア

中国製、韓国製の粗悪ジルコニアブロック使用

ジルコニア含有率50%程度の粗悪ジルコニアブロックが純正品の10~20%の価格で出回っている。

短期的には問題が起きなくても、2・3年後以降に割れる可能性が高い。
近年日本で破折事故多発中!

当院が選んだ信頼できるメーカー製高強度ジルコニアブロック使用

メーカー指定純正、含有限度の96%ピュアジルコニアブロック使用。 強度1400Mpの最高強度

より審美性が求められる場合は、透明性、エナメル色を持つエステティックブロックを使用。強度1200Mp

ジルコニアの上に盛り足し低強度セラミック

欠けやすい。

新世代高強度盛り足し用セラミック

スペースシャトル外壁タイル製造メーカー製。
欠けにくく高強度

ジルコニアと盛り足すセラミックの接着剤(アドヒーシブ)なし

ジルコニアとセラミックが科学的結合せず一体化せず剥がれる。

歯との接着強度17Mp

接着剤を使用


ジルコニアとセラミックを科学的に結合一体化させ高強度

レジン系接着剤で30Mpの接着強度が得られる


技工作業の比較
低価格ジルコニア 当院のジルコニア

作業時間の短縮

削りやすい荒い道具で短時間で調整

マイクロクラック(微細ヒビ)が入り時間と共に割れやすくなる

時間をかけて製作

マイクロクラックを発生させない道具(シリコンダイヤ)で丁寧に調整するので割れにくい

いっきに冷やす(急冷)

内部応力が起きヒビが入りやすい

時間をかけて冷やす

内部応力が残らす割れにくい


 歯科技工は、従来、歯科技工士の熟練した技術に頼らざるを得なかった作業工程をCAD/CAMによる工業化によって時間を短縮、経費を削減、低価格化をはかる傾向にあります。その結果、現状のマシーンの精度の限界から、破損が起き、長持ちしない傾向があります。

これは、時代の流れであり、決してジルコニアが悪いわけではありません。製品の質という意味ではレベルの低い技工士の手作業よりもましかもしれません。

 質の高いジルコニアは決して技工士の腕だけでは出来ません。
口腔内で歯科医が行なう歯の形成、型採りの結果が大きく左右します。
そのため有能な技工士は、取引先の歯科医院を選ぶのです。
有能な技工士は全国に一握りしかいません。
もちろん、そんな技工士とお付き合い出来る歯科医院は限られるのです。

あなたはどちらを選びますか?

セラミッククラウン製作VTR解説

「Esthetic Art Ceramics」が出来るまでの過程をご紹介いたします。

治療前

中央上の2本の前歯のうち右1本がセラミックです。
このようにすぐ隣に比較対象がある場合の審美修復が最も難しいのです。
治療の難しさから隣り合う周囲の歯を数本削りセラミックにして合してしまうこともあるようですがいかがなものでしょう?
VTRでは周囲の歯と色が合わず、長さが短く、付け根の歯茎が赤く腫れ一目で差し歯であることがわかります。
自然の歯を削ることは将来歯をなくす可能性を高めるのです。

前準備(歯の状態によって処置方法は異なります)

根元の病気の治療がすんだ歯に、グラスファイバーの土台(ファイバーポスト)が入り、形を整え歯型をとります。
歯型から歯の状態のコピーとなる精密な模型が完成しEsthetic Art Ceramicsの製作が始まります。

ワックスアップ(蝋型製作)

調整された模型の支台(歯の土台)にマスキング(黄色塗料:フレームと支台とのゆとり)を施し、最終的な歯の形をワックス(ロウ)で形成します。
ワックスは室温、種類、熱のかけ方などによって解け方、固まり方が違うため築盛には卓越した技術と経験が要求されます。

カットバック(フレーム蝋型製作)

メタルボンドを作るためにはそのベースになるメタルフレームが必要です。せっかく作り上げたワックスの歯ですが、セラミックを焼き付けるスペースを同じ厚みにするために均等に削り出しフレームの原型となる蝋型を製作します。セラミックの厚みの不均等はクラック(ヒビ)の原因になり、後で割れやすくなってしまいます。そこで先程完成した蝋型から全周を均等な厚みにカットバック(削りだす)します。

鋳造

出来上がったフレームの蝋型から鋳型を起こし、その鋳型に溶かした金属を流し込みメタルフレームを作ります。
最近では金属材料の高騰や金属アレルギーなどに対する配慮からジルコニアをはじめとするオールセラミッククラウンが話題になっています。
ジルコニアオールセラミッククラウンの場合、フレーム製作をこの鋳造の過程のかわりにジルコニアブロックのCADCAMによる削り出しによって製作します。

フレーム調整

鋳型から出たばかりのフレームを削って最終的な形態に調整します。このときの歯型との適合(合い具合)が口腔内に入ったあとの歯周病や虫歯になりやすさに大きく影響します。
拡大鏡を用いて適合を数ミクロン単位で調整し仕上げます。
ジルコニアフレームも同様にフレーム調整がされます。
以下の築盛からのプロセスもジルコニアセラミッククラウンの場合も同様に行われます。
但し、安価なジルコニアクラウンの場合、セラミックの築盛を少なく、またはしないでステイン(着色)だけで製作する場合がありますが、色調は…。


きれいにステインイングされた調整後のジルコニアフレーム

ポーセレン築盛

① フレームの金属色が見えては白いきれいな歯の色は表現できません。オペークパウダーを築盛し、フレームの金属色をマスキング(隠す)します。


② ポーセレンパウダーを液と混ぜ合わせて適度な粘度をつくり筆で少しずつ盛り上げ形を作ります。数十種類のパウダーから事前に撮影した比色写真を参考に歯科技工士(セラミスト)の経験とセンスでパウダーを選択し、その築盛手順、量、層構造(レシピ)を用いて築盛します。築盛の際、パウダーの密度を高めるため振動を加えながら築盛します。形を保ちながら築盛する技術は熟練した技工士の技が必要です。築盛したポーセレンは焼成時に収縮(縮む)します。収縮する量はポーセレンの厚みやパウダーの種類によって異なるため熟練した技が要求されるのです。
ひとりひとり全く違った個性を持った歯をそれぞれに適したレシピで微細な歯の状態を再現します。

焼成

完成までごく普通のメタルボンドで11回約900~1000℃のポーセレ ンファーネス(電気炉)で焼成を繰り返します。
前歯など高いエステティックが要求される場合は、色調がマッチするまで焼きなおします。
エステティックアートセラミックスは、焼成過程だけで歯科技工士が付きっ切りで約6時間かかります。

調整

支台との適合、形態や色調、模型上でのかみ合わせなど微細な調整をします。

仕上げ

実際の歯と同等のツヤや輝きを出し、エステティックアートセラミックスの完成です。

こうしてセラミストの芸術作品が完全オーダーメイドで製作されるのです。


料金表

ジルコニアクラウン 150,000円 / 1本
ジルコニアカスタムメイドクラウン 200,000円 / 1本
キャスタブルセラミックインレー 80,000円 / 1本
キャスタブルセラミックアンレー 100,000円 / 1本

※記載されている料金は全て税別になります。

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