一般に「いびき」と言われるもので、睡眠中に「がぁ～がぁ～」とうるさいあれです。寝てしまっている当の本人は全く気付いていないことが多く、たいてい家族や旅行先で友人から指摘されるケースが多いようです。
特に怖いのは「無呼吸」の症状。いびきが急に止んで「・・・」この間、息をしていないんです。 この息が止まっている時間が恐怖です。 十分な睡眠がとれなく、日中眠くなるのはもちろんのこと、仕事に支障が出たり、交通事故を起こす例も報告されています。 過去に大型長距離トラックや新幹線の事故でも睡眠時無呼吸症候群が原因であったとニュースになっています。
「いびき」は実は命にかかわる病気なのです。
最近では、睡眠中の血中酸素濃度を計測して睡眠時無呼吸症候群の危険度をはかる検査を行う病院や専門の病院もあるようです。
医科での対応の多くはＣＰＡＰという人工呼吸器による無呼吸の改善ですが、ＣＰＡＰは結構大変な装置でちょうどスターウォーズのダースベーダーみたいな感じになります。 旅行にも持っていかなければなりません。なので、旅行に行きたくても行けないと悩まれている患者さんもいらっしゃいます。ＣＰＡＰがなければ命にかかわるのです。
スリープスプリント
歯科ではこれに代わる装置スリープスプリント（ＳＳ）があります。この装置によって睡眠時に口で呼吸がしやすい状況を作るのです。但し、上下のあごの位置関係は非常に微妙で、歯科医が決めた顎の位置関係が適切でなければ効果はありません。
当院にも他院で作られたＳＳが「効果がない」とお持ちになる方がいらっしゃいますが、ほとんど適切な位置に顎がないのです。正常な呼吸が行われないだけでなく、顎が痛くなる顎関節症を起こしてしまうケースもあるようです。
当院では、専門医療機関に依頼して、睡眠時の呼吸状態をモニターリングして頂き、スリープスプリントの効果を確認しています。間違いなく効果の確認ができ、安心して頂けるだけでなく、スリープスプリント未装着でもＣＰＡＰの必要がないほどまで改善がみられる患者さんもいらっしゃいます。
詳しくは当院までご相談ください。
