山田歯科医院|渋谷区幡ヶ谷|一般・小児・審美・矯正歯科など

歯科難民を救え!Dr.Yamada'sブログ

2014新年あけましておめでとうございます。

2014年1月8日 (水) 17:23

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新年あけましておめでとうございます。

今年も歯科難民救済に向けて歯科医療を必要とされるあなたに生涯最後の歯科医院にめぐり会うための情報を提供したいと思います。

2014年1月7日朝日新聞朝刊トップに画像のような記事が掲載されました。

家電量販店などで最近では当たり前に使われているポイントカード。

あこポイントが歯科医院に導入されているという記事です。

この記事をどのように読むかがとても問題です。

まず、考えてみてください。

このポイントを導入しようと考える歯科医院はどんな歯科医院でしょう?

① 新規開業で知名度がなく患者が集まらない

② だんだん新しい歯科医院に患者をとられ患者が減っている

③ とにかく患者を増やしたい(増えないので)

導入を検討している医院の患者が減る、集まらない、増えないのはなぜでしょう?

このポイント、導入するだけで他院とは違う「差別化」がはかれるんです。

投資は必要ですが、お金さえかければ何の努力もなく他院より優れた部分を作ることができるのです。

それは新しい歯科医院がきれいなだけで患者さんが集まるのと同じです。

以前にも

お話ししましたが歯科医院は十人十色ならぬ10医院10色なのです。

同じ歯科医院などありません。

昭和30年代、当時の厚生省は新聞広告に「健康保険医はどの医院に行っても同じ質の医療を受けられる」という広告を出しました。

未だにそんなふうに考えている方がとても多いのは歯科医療の質を見極める知識がないからです。

実はそこに目を付けたのがこのポイントなのです。

患者さんはホームページなどの情報をみても歯科医院を選ぶ決め手がない。

それは車選びと違って歯科治療に「試乗」はないからです。

試しに削って、詰めて、かぶせて・・・とはいかないのです。

だから患者さんにとってわかりやすいアドバンテージをこのポイント運営会社は売っているのです。

こんな弊害が起きるのです。

コストがかかるのでその分の補てん増収のため

① たくさんの患者さんを診る必要があり、患者さんにかける時間が減る。

② 不必要な治療をする傾向が出る

③ 人的サービス、コミュニケーションが減る。

④ 時間がかけられないので提供する治療の質が落ちる

簡単に考えても必然的にこんなことが起きるでしょう。

患者さんの利益よりも売り上げアップを優先した考えが見え隠れします。

ポイントを貯めるために

回数多く通う、きちんと説明もしてっもらえない、治療の結果がよくない(すぐにダメになる)、手荒に治療されているように感じる・・・等々

すべての歯科医院がそうだとは言いませんが・・・

これを歯科医院選びのポイント?にするのはいかがなものでしょう?

新聞記事をみてもわかるように導入した医院は自力で医院の特徴を出すことができなかったためにジリ貧だったということです。

他にも最近では「ファーストチケット」というディズニーランドの「ファーストパス」みたいなのがあります。

こちらも「今すぐにでも診て欲しい!」という患者さんにとってありがたいサービスのようにも見えますが、実は診療ユニットの空き時間を埋めて、経営小売るをあげることが目的。

健康保健では初診料の評価が大きく初めての患者さんがお出でになると来ただけで点数が高く収入が上がるのです。

どちらにしてもお歯科医療はいつからこんな情けない職業になってしまったのでしょう?

恥も外聞も捨てて儲けることに突き進むのは、きっと他に喜びがないからではないでしょうか?

患者さんの喜ぶ笑顔や「ありがとう!」の言葉はお金では買えないのに・・・。

医療者の仕事は他の業種と分けてプロフェッショナルの中でも特殊な「プロフェッション」と言われる職業です。

医者、弁護士、僧侶を3大プロフェッションといいます。

普通のプロフェッショナルは、何かを提供すると提供した相手に

お金を頂き「ありがとうございました」といいます。

しかし、この3大プロフェッションは何かを提供し、提供した相手が「ありがとうございました」という特殊な仕事なのです。

八百屋で大根買って「ありがとうございます」というのは八百屋の大将ですね。

いまどき八百屋もないか・・・。

家電量販店のようにどこでも同じものを売っていて、価格もそう変わらなければポイントが付く方を選ぶのは手に入るものも、サービスも同じなら当然のことです。

しかし、手に入るものもサービスも違う歯科医院を選ぶのにポイントで選ばせるのは患者さんを馬鹿にしているとしか思えない。

「どうせ患者には医療の質なんてわからない」という大前提がそこにはあるのです。

またここに歯科難民を生み出す歯科医療の罠が・・・。

 

 

 

 

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