2013年11月25日 (月) 14:04
4月から毎月1回10:00~16:00まで当院研修室で患者中心の医院システムの構築のための勉強会を開催しています。
11月23日(土祝)お休みにもかかわらず15名ほどの先生がお集まりになりました。
すでに今年は7回目を迎え毎月10名ほどの先生とロールプレイニングを交えて勉強しています。
あなたの今まで通われた歯科医院の先生やスタッフと診療台(ベッド)以外のところで面と向かってお話ししたことはありますか?
マスクをとった歯科医師の顔をご存知ですか?
結構「見たことない」とおっしゃる患者さんが多いんですよ。
顔も見たことがない先生にどうして大切か口腔を任せることができるのでしょう?
日本ではマスクを外さずしゃべるスタッフや歯科医師がとても多いためそんな状況が常態化しています。
なので不思議に思わない。
実はそんな状態が非常識なんとだと思うのです。
普通、人は出会うとき、素顔で出会いますね。
マスクをした方と話しをしたいと思いますか?
マスクは花粉やウイルスを遮断するだけでなく人間関係を遮断します。
それなのに歯科医院では「忙しいから・・・」とマスクも外さずしゃべるのです。
電話でマスクでこもった声で話す歯科医院のスタッフはいませんか?
それだけで医院の患者さんに対する姿勢が伝わります。
こんなことから勉強するのがこの勉強会なんです。
歯科医院での患者さんとの出会いから患者さんと歯科医院のかかわりが始まります。
忙しさに歯や歯茎だけをみてあなたのことをみようとしない現在の歯科医療の悲しい現実を何とかしようというのがこの勉強会のテーマです。
あなたを歯科医療というステージの主役として迎え、主役が輝けるようにサポートするのが私たちの役割と考えています。
新人歯科医師から経験10年以上のベテラン、そして歯科関連企業の方も参加されています。
こういうことを勉強する場が今はないんです。
若い歯科医師は技術を身に付けることばかりに気持ちを奪われます。
しかし、大切なのは治療技術だけではなく、患者さんの悩みや不安に耳を傾けること。
患者さんの期待にこたえることができなければ治療は失敗なのです。
米国コロンビア大学では2000年からナラティブプロジェクトと題してこのような患者さんと作る新たな歯科医療にかかわる物語を構築する試みが行われ大きな効果を出し、各種メディアで大きく取り上げられています。
残念ながら日本ではまだまだごく一部の大学での取り組みだけで、、まして歯科医療における取組は他に例をみません。
ただでさえ痛みを伴う治療であったり、見えない場所でしかも脳に近い部位の治療のため不安が付きまとう歯科医療において今までこのような試みがされてこなかったのは日本の歯科医療が20年も遅れをとっているからに他ありません。
患者さんの身になって患者さんの視点で歯科医療を考えるとその答えが見えてくるのです。
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