2013年11月19日 (火) 15:52
11月17日(日)第26回北海道地区口腔インプラント臨床コロキウムが北海道札幌にて開催されました。(写真はNIS会長の三島先生)
今回のテーマは「全身疾患とインプラント―臨床家必須のポイント」と題して3名の講師の講演と4名の会員発表がありました。
教育講演として北海道医療大学歯科内科クリニックの歯科衛生士五十嵐陽子先生がインプラント治療における歯科医師、歯科衛生士の連携についてご講演されました。
五十嵐先生はキャリア10数年の衛生士さんですが、各方面でご講演をされる有名衛生士さんです。
歯科医師とのコミュニケーションの重要性についてお話しされました。
特別講演として国際医療福祉大学教授で三田病院口腔外科教授の朝波惣一朗先生と北海道医療大学歯学部整体機能・病態学系顎顔面口腔外科歯科内科クリニック口腔インプラント科講師の草野薫先生のお話を伺いました。
お二人が共通しておっしゃることとして「インプラントを希望されて来院する患者さんのうち70%近い患者さんが自分で気づいていない、または知っていても申告してもらえないインプラント治療の障害となる疾患を持っている。」というのです。
当院では初診から十分なお話の出来る時間を取り良好な患者さんとの関係の中で健康状態などについてお話し頂いたり、日頃の健康診断の結果などをお持ちになって教えて頂けるのであまり問題を感じませんが、一般的にはなかなかお話しして頂けなかったり、質問しなければ出てこなかったりするようです。
糖尿病をはじめとする基礎疾患やアレルギーなどインプラント治療の結果を大きく左右する病気が潜んでいるかもしれません。
インプラント治療の前には十分な検査によってご自分の健康状態を知っておくことが大切です。
一般的には忙しい歯科医院では問診票で健康状態の確認をするようですが、口頭での確認することもなく、「書いていなかったから」とスルーしてしまうのはとても危険なことだと思います。
歯科治療は全身の健康状態と密接に関係しています。
健康な口腔があることで全身的にも健康でいられますし、全身の健康がよいことで口腔も健康が保てるのです。
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