2014年5月21日 (水) 18:17
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140517-OYT1T50167.html
5月18日読売新聞TOPにこんな記事が掲載されました。
このような記事は実は定期的に出ています。
今から30年ほど前までは歯科ではグローブもせず治療をするのが当たり前でした。 キンバリー事件という歯科医院でのHIV感染事件を発端に歯科医院でも感染予防対策がとられるようになってきました。
しかし、実態は今回の新聞のような状況です。 特にたくさんの患者さんが来院する医院では十分な器材の準備ができず使いまわしになるのが現状です。
当院ではすべての患者さんに専用の滅菌済みの器機を使用しています。
これが当院が患者さんお受入れ数を限定している理由です。
当院では当たり前のことだと考えていますが健康保険では残念ながら滅菌について経済的担保がされていません。
医院の経済的負担は大きいのです。 それでも患者さんの安全を考えると当院ではどうしても滅菌が必要と考えます。
上図のドリルの柄の部分、これをエアータービンとかモーターとか言います。
またそれについたドリルの部分も使いまわされているというのです。
当院ではこれを以下のように消毒、滅菌します。
使い終わった器具は水や空気の出口から口の中のツバや血液を逆に吸い込んでいます。
そこで
①器具内の汚物を出すために器具をつけたまま削る時と同じように水と空気を出して回します。(数分)
②その後、水を出さずに空気だけ出して水分を出し切ります。これで大まかにツバや血液は排除されます。これを怠るとどんなに薬に漬けても、滅菌器にかけても効果は半減です。
③器具をきれいに拭いて外します。
④器具の錆つきを予防するため注油します。
⑤内部の細かい汚れを超音波で浮き上がらせ取り除きます。超音波振動で死滅する細菌もあります。
⑥再度内部の浮き上がった汚れを水とエアーを出して回し取り除きます。
➆再度注油して、専用パックにパッキングします。
⑧高圧蒸気圧滅菌器で滅菌します。
スタッフも大変なんですよ・・・。
当院の滅菌消毒については当院HP「安心・安全についての取り組み」
http://www.ymd-dc.com/safety/index.html
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