2014年1月12日 (日) 20:10
よくこんな電話がかかってきます。
「詰め物がとれてしまったのですがつけてもらえますか?」
患者さんはとれたことで食べ物が詰まる、少ししみるという生活上の不都合があって詰めて欲しいわけです。
ここでA歯科医院に行くとは行く検査をしないと治療できないというのです。
そこで早く治療して欲しいこの患者さんはB歯科医院に行きました。
B歯科医院ではすぐに穴を詰めてくれました。治療は終了です。
1回で治療は終わったのですが、そのあといろいろな問題が・・・。
歯と歯の間に食べかすがつまり食事では爪楊枝がかかせません。
冷たい水がしみるようになりました。
噛むとキーンと神経に触るような痛みが出ます。
A歯科医院ではたとえたった1本の虫歯の治療でもお口全体の検査をします。
それは口は1つの臓器と考えているからです。
医者に行けばお腹が痛いと言えば問診をして、聴診をして、異常があると考えられる胃や腸の検査をするでしょう。(レントゲンやMRI,CTなど)
もちろんどんな場合でお体温や血圧などを測るでしょう。
しかし、歯医者の多くは行くとこうした検査などを省いていきなり削るのではありませんか?
たった1本の虫歯の治療でもレントゲンを撮り、虫歯の大きさを検査し、歯を削る量を見極め、必要であれば神経を保護する処置を施す。
患者さんに治療前にその予想される状況をお話ししておくことで治療後たとえ冷たい水にしみても「先生が治療のときに行っていた症状だから様子を見て大丈夫」と安心できる。
虫歯になった原因についての検査の結果を聞いて「もう2度と虫歯になりたくない」と思えば予防治療を受けることができる。
自分では気づいていなかったが歯周病の検査の結果歯周病が進んでいることに気が付く。
歯周病について説明してもらい治療と対策をたてることで重度の歯周病にならずにすむ。
歯周病は自分では全く気付かいない間に進み、気づいたときは多くの場合手遅れになる怖い病気です。
咬合についての検査では詰め物がとれた原因が噛み合わせにあった時にはとても大切です。
よく、つけても付けてもとれてしまうという話を聞きます。
噛み合わせに異常があったりTCHという歯の異常接触癖があるといくら強力な接着剤で付けても、いくら固いセラミック(ジルコニア)をつけても外れる、割れる、欠けるを繰り返すのです。
以上の検査はごく一部ですが、歯科治療はあなたが考えているほど簡単なことではありません。
十分な検査と診断能力、そして治療技術がなければあなたが満足できる以上の治療はできません。
今まで何度も同じ歯の治療を繰り返してはいないでしょうか?
そのたびに歯は削られ、歯を失う方向に向かうのです。
検査もせず治療をする歯科医院があまりにも多いため「すぐに治療してくれないのはおかしい」なんて思ってはいないでしょうか?
検査をせずに治療を先行させた方が歯科医院は儲かります。
検査よりも治療の方が高額だからです。
良い治療や予防ができるとその患者さんは治療がなくなります。
すると、その医院の近所の方は治療がなくなり、歯科医院は儲からなくなるというのです。
山田歯科医院には実は近所の方はあまり来ていません。
20分以内にお出でになれる患者さんは約2割。
あとの8割は遠くたくさんの歯科医院を通り過ぎt絵当院にお出でになります。
予防をしていると言いながら毎年のように虫歯が見つかり治療している。
検査をしているのに、治療中に説明のない歯に痛みが出る。
こんな経験をした患者さんが近くでは十分な治療は受けられないとわかりお出でになるのです。
治療以前の検査や予防についても重要だということを是非知って頂きたいと思います。
あなたの望む治療と歯科医が考える治療は歯科医の知識や経験、治療技術によってこんなにも違うのですから・・・。
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