山田歯科医院|渋谷区幡ヶ谷|一般・小児・審美・矯正歯科など

歯科難民を救え!Dr.Yamada'sブログ

歯内療法講演会in札幌

2014年1月28日 (火) 12:40

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1月26日札幌で行われました佐藤暢也先生の歯内療法のハンズオン講演会に参加してきました。

佐藤先生の経歴には、私の歯内療法のルーツである大谷満先生がいらっしゃいます。

同じ師を持ち現在こうして講師をされている先生の話は信憑性があり、根本が共通しているため単にテクニック的なことだけでなく、治療の根拠に至るまで安心してお話が聴けるところが良いところです。

最新の機器導入における「勘どころ」についても細かくお話し頂き機械的な根管治療の「器具の破損」という事故に対しての対策などを学びました。

機械による歯内治療は第4世代を迎え、初期からの課題であったこの問題についての技術的解決策が進歩してきた。

術者側は簡単で短時間で難しい歯内治療ができるという触れ込みで導入を急ぐ傾向にあるが、現実的には機械が治してくれるわけではなく、術者の技術と知識によって結果は左右される。

CTやマイクロが治療してくれるわけではないことを是非わかって頂きたい。

 

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講演に行ってきましたin郡山

2014年1月25日 (土) 13:12

1月24日(金)福島県郡山歯科医師会のスタディークラブKDSCで講演してきました。

私の講演は歯科難民救済のため、患者さんのお話をもっと歯科医師の先生に聴いて頂くために、患者さんのお話をどのように聴けばいいのか?聴くことに世てどのような治療効果があるのかを医療における科学的根拠に基づいてお話ししています。

現在、医学教育ではナラティブメディスンと言って、患者さん独自の病気体験に基づいたオーダーメードの医療が提唱されていますが、残念ながら日本の歯科医療においてはいまだに「話していたらお金にならない」と患者さんお話を伺う時間すら惜しんで治療をしています。

そのことが患者さんとの信頼関係をどれほど損なう原因になっているか・・・。

少しでも多くの先生方にわかって頂こうと全国を飛び回っています。

これができれば患者さんはいつも笑顔で歯科医院にお越しになれます。

歯医者は決していやなところでなく、行くと気持ち良くて、安心できて、なんでもお話し頂ける場所になるのです。

訪問歯科を専門医している先生は「時間に追われてなかなか患者さんお話を聴くことができていなかった」と反省していると講演後メールを頂きました。

歯科医療は「技術」だとは思っていないでしょうか?

もちろん、患者さんの抱えた問題を解決できる技術を持つことは最低の条件です。(現実にはそれすら持たない歯科医師もたくさんいるのですが・・・。)

しかし、患者さんの本当の訴えを聴く力のない歯科医師に治療を受けたばかりに際限なく治療を繰り返している歯科難民がたくさんいることを私たち歯科医師は認識しなければいけないのではないでしょうか?

郡山歯科医師会の中で特に熱心に勉強されているKDSCの先生方が患者さんとのコミュニ受け―ションについてさらに理解を深め、歯や歯茎だけでなく、患者さんを安心させ、将来の不安さえも解決できるように支援できるようになることを期待しています。

 

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あなたの望む治療と歯科医が考える治療は違う

2014年1月12日 (日) 20:10

よくこんな電話がかかってきます。

「詰め物がとれてしまったのですがつけてもらえますか?」

患者さんはとれたことで食べ物が詰まる、少ししみるという生活上の不都合があって詰めて欲しいわけです。

ここでA歯科医院に行くとは行く検査をしないと治療できないというのです。

そこで早く治療して欲しいこの患者さんはB歯科医院に行きました。

B歯科医院ではすぐに穴を詰めてくれました。治療は終了です。

1回で治療は終わったのですが、そのあといろいろな問題が・・・。

歯と歯の間に食べかすがつまり食事では爪楊枝がかかせません。

冷たい水がしみるようになりました。

噛むとキーンと神経に触るような痛みが出ます。

A歯科医院ではたとえたった1本の虫歯の治療でもお口全体の検査をします。

それは口は1つの臓器と考えているからです。

医者に行けばお腹が痛いと言えば問診をして、聴診をして、異常があると考えられる胃や腸の検査をするでしょう。(レントゲンやMRI,CTなど)

もちろんどんな場合でお体温や血圧などを測るでしょう。

しかし、歯医者の多くは行くとこうした検査などを省いていきなり削るのではありませんか?

たった1本の虫歯の治療でもレントゲンを撮り、虫歯の大きさを検査し、歯を削る量を見極め、必要であれば神経を保護する処置を施す。

患者さんに治療前にその予想される状況をお話ししておくことで治療後たとえ冷たい水にしみても「先生が治療のときに行っていた症状だから様子を見て大丈夫」と安心できる。

虫歯になった原因についての検査の結果を聞いて「もう2度と虫歯になりたくない」と思えば予防治療を受けることができる。

自分では気づいていなかったが歯周病の検査の結果歯周病が進んでいることに気が付く。

歯周病について説明してもらい治療と対策をたてることで重度の歯周病にならずにすむ。

歯周病は自分では全く気付かいない間に進み、気づいたときは多くの場合手遅れになる怖い病気です。

咬合についての検査では詰め物がとれた原因が噛み合わせにあった時にはとても大切です。

よく、つけても付けてもとれてしまうという話を聞きます。

噛み合わせに異常があったりTCHという歯の異常接触癖があるといくら強力な接着剤で付けても、いくら固いセラミック(ジルコニア)をつけても外れる、割れる、欠けるを繰り返すのです。

以上の検査はごく一部ですが、歯科治療はあなたが考えているほど簡単なことではありません。

十分な検査と診断能力、そして治療技術がなければあなたが満足できる以上の治療はできません。

今まで何度も同じ歯の治療を繰り返してはいないでしょうか?

そのたびに歯は削られ、歯を失う方向に向かうのです。

検査もせず治療をする歯科医院があまりにも多いため「すぐに治療してくれないのはおかしい」なんて思ってはいないでしょうか?

検査をせずに治療を先行させた方が歯科医院は儲かります。

検査よりも治療の方が高額だからです。

良い治療や予防ができるとその患者さんは治療がなくなります。

すると、その医院の近所の方は治療がなくなり、歯科医院は儲からなくなるというのです。

山田歯科医院には実は近所の方はあまり来ていません。

20分以内にお出でになれる患者さんは約2割。

あとの8割は遠くたくさんの歯科医院を通り過ぎt絵当院にお出でになります。

予防をしていると言いながら毎年のように虫歯が見つかり治療している。

検査をしているのに、治療中に説明のない歯に痛みが出る。

こんな経験をした患者さんが近くでは十分な治療は受けられないとわかりお出でになるのです。

治療以前の検査や予防についても重要だということを是非知って頂きたいと思います。

あなたの望む治療と歯科医が考える治療は歯科医の知識や経験、治療技術によってこんなにも違うのですから・・・。

 

 

 

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予防は最強の治療

2014年1月11日 (土) 15:46

原因論図

歯周治療の世界的権威イエテボリ大学歯周病科リンデ教授は歯周治療において何よりも大切なことは?との質問にこう答えています。

「歯周治療において最も大切なことは、昨日も、今日も、そして明後日も“予防”の一言に尽きる。」

あなたは、

歯科治療が必要な時にいったい何を考えるでしょう?

「この歯をどうやってなおしたらいいか?」を考えることでしょう。

このように考えて歯科医院を訪れると歯科医師は「削らないと・・・」「神経をとらないと・・・」「インプラントにするのが・・・」「セラミックが・・・」などと治療方法ばかりの説明をします。

虫歯や歯周病、噛み合わせの問題を抱えているあなたにはそのような状況になった原因が必ずあるのです。

この原因を解決しなければ、治療をして一時的によくなっても、また時間がたつと問題を起こします。

例えば「胃潰瘍」という病気があります。昔は手術で胃をとるか大変な食事療法で食生活に大きな制限を強いられる厄介な病気でした。

ところがこの胃潰瘍、2000年からたった2週間で完治する病気になって治療方法が確立されたのです。

それは、従来胃潰瘍の原因がストレスや食生活だと言われていたものが本当の原因がわかったからなのです。

あなたは「ピロリ菌」というのをきいたことはありませんか?

このピロリ菌が胃の粘膜に定着して胃潰瘍を起こしていることを1999年ころ複数の大学の研究論文が根拠となり治療方法が大きく変わったのです。

抗生物質を2週間飲むことで原因であるピロリ菌が死滅してあれほど厄介だった胃潰瘍は治ってしまうのです。

時代は変わり、歯科医療はどんどん進歩しています。

現在は虫歯も歯周病も噛み合わせの病気も多くの研究によってその原因が明確になっています。

その原因を取り除くことをせずに未だに削る、詰める、かぶせるばかりをする歯科医院があまりにも多いのはとても残念です。

確かに、削って詰めて被せないとお金にならないのは確かです。

原因を放置して治療ばかりに一生懸命なのは軽軽のためです。

できる限り削らない、抜かない、神経をとらない、詰めない、かぶせない・・・。

こんな治療があってもいいと思いませんか?

予防をせずにどんなにいい治療(セラミックのような高額な自費治療など)をしても、原因が解決していませんのでまた病気は再発します。

そのたびに歯は削られ、かぶせられ、抜かれてより高額な治療に至るだけでなく、旗次々に失われていくのです。

予防をして、虫歯、歯周病、噛み合わせのトラブルを起こしにくい状態になればどんな治療も長持ちし、歯科医院への来院も少なく、痛い治療をすることもなく、お金もかからないのが予防の力なのです。

当院は1970年代のアメリカ第1期予防ブームのころ渡米した先代が大量の歯ブラシをおみあげも買わずにトランクに詰めこみ持ち帰ったころから実に40年を超える事績を持っています。

「予防に勝る治療はない」スポーツでも「防御に勝る攻撃はない」というように予防が確実にできることがこれからの歯科医療には何よりも重要なのだと考えます。

高度で高額な治療ほど、予防の重要性が問われるのです。

歯科難民の多くが多くの場合最新の技術や器材、材料に翻弄され、歯科医療の本質を見失った方なのです。

歯科医の私が言うのもおかしいと思うかもしれませんが、歯科治療は削れば削るほど歯を失う方向に向かうのです。

歯医者のことを業界内では「破壊者」という人もいるくらい、治療することでより悪い状態を作っているのが現実です。

こうして歯科難民が増えていくのです。

 

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新刊 プチ更年期デトックス 横森理香著 に当院 

2014年1月10日 (金) 18:44

Image1-41大和書房から当院患者さんの横森理香さんの著書「プチ更年期デックス」が出版されました。

以前出版した書籍が好評だったそうで文庫化しての出版だそうです。

歯科治療を他院で受けてから体調不良など不定愁訴を訴え、ボロボロになって当院を訪れ再治療して復活した経験をされた横森さんのリアルストーリー。

説得力あります。

歯科治療に使う金属材料は本当に怖いです。

この本の中に当院が紹介され私も登場しています。

是非お読みください。

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2014新年あけましておめでとうございます。

2014年1月8日 (水) 17:23

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新年あけましておめでとうございます。

今年も歯科難民救済に向けて歯科医療を必要とされるあなたに生涯最後の歯科医院にめぐり会うための情報を提供したいと思います。

2014年1月7日朝日新聞朝刊トップに画像のような記事が掲載されました。

家電量販店などで最近では当たり前に使われているポイントカード。

あこポイントが歯科医院に導入されているという記事です。

この記事をどのように読むかがとても問題です。

まず、考えてみてください。

このポイントを導入しようと考える歯科医院はどんな歯科医院でしょう?

① 新規開業で知名度がなく患者が集まらない

② だんだん新しい歯科医院に患者をとられ患者が減っている

③ とにかく患者を増やしたい(増えないので)

導入を検討している医院の患者が減る、集まらない、増えないのはなぜでしょう?

このポイント、導入するだけで他院とは違う「差別化」がはかれるんです。

投資は必要ですが、お金さえかければ何の努力もなく他院より優れた部分を作ることができるのです。

それは新しい歯科医院がきれいなだけで患者さんが集まるのと同じです。

以前にも

お話ししましたが歯科医院は十人十色ならぬ10医院10色なのです。

同じ歯科医院などありません。

昭和30年代、当時の厚生省は新聞広告に「健康保険医はどの医院に行っても同じ質の医療を受けられる」という広告を出しました。

未だにそんなふうに考えている方がとても多いのは歯科医療の質を見極める知識がないからです。

実はそこに目を付けたのがこのポイントなのです。

患者さんはホームページなどの情報をみても歯科医院を選ぶ決め手がない。

それは車選びと違って歯科治療に「試乗」はないからです。

試しに削って、詰めて、かぶせて・・・とはいかないのです。

だから患者さんにとってわかりやすいアドバンテージをこのポイント運営会社は売っているのです。

こんな弊害が起きるのです。

コストがかかるのでその分の補てん増収のため

① たくさんの患者さんを診る必要があり、患者さんにかける時間が減る。

② 不必要な治療をする傾向が出る

③ 人的サービス、コミュニケーションが減る。

④ 時間がかけられないので提供する治療の質が落ちる

簡単に考えても必然的にこんなことが起きるでしょう。

患者さんの利益よりも売り上げアップを優先した考えが見え隠れします。

ポイントを貯めるために

回数多く通う、きちんと説明もしてっもらえない、治療の結果がよくない(すぐにダメになる)、手荒に治療されているように感じる・・・等々

すべての歯科医院がそうだとは言いませんが・・・

これを歯科医院選びのポイント?にするのはいかがなものでしょう?

新聞記事をみてもわかるように導入した医院は自力で医院の特徴を出すことができなかったためにジリ貧だったということです。

他にも最近では「ファーストチケット」というディズニーランドの「ファーストパス」みたいなのがあります。

こちらも「今すぐにでも診て欲しい!」という患者さんにとってありがたいサービスのようにも見えますが、実は診療ユニットの空き時間を埋めて、経営小売るをあげることが目的。

健康保健では初診料の評価が大きく初めての患者さんがお出でになると来ただけで点数が高く収入が上がるのです。

どちらにしてもお歯科医療はいつからこんな情けない職業になってしまったのでしょう?

恥も外聞も捨てて儲けることに突き進むのは、きっと他に喜びがないからではないでしょうか?

患者さんの喜ぶ笑顔や「ありがとう!」の言葉はお金では買えないのに・・・。

医療者の仕事は他の業種と分けてプロフェッショナルの中でも特殊な「プロフェッション」と言われる職業です。

医者、弁護士、僧侶を3大プロフェッションといいます。

普通のプロフェッショナルは、何かを提供すると提供した相手に

お金を頂き「ありがとうございました」といいます。

しかし、この3大プロフェッションは何かを提供し、提供した相手が「ありがとうございました」という特殊な仕事なのです。

八百屋で大根買って「ありがとうございます」というのは八百屋の大将ですね。

いまどき八百屋もないか・・・。

家電量販店のようにどこでも同じものを売っていて、価格もそう変わらなければポイントが付く方を選ぶのは手に入るものも、サービスも同じなら当然のことです。

しかし、手に入るものもサービスも違う歯科医院を選ぶのにポイントで選ばせるのは患者さんを馬鹿にしているとしか思えない。

「どうせ患者には医療の質なんてわからない」という大前提がそこにはあるのです。

またここに歯科難民を生み出す歯科医療の罠が・・・。

 

 

 

 

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