2013年12月10日 (火) 14:18
12月7日(土)8日(日)の2日間鹿児島県に講演に行ってきました。
画像は8日鹿児島県歯科医師会館で行われたセミナーの実習風景:スクリーンの前で歯科医師が患者さん役のスタッフにインタビューをしています。これがなかなか難しいんです。
鹿児島はこれで4回目の講演になります。
7日は鹿児島県で2番目に大きな姶良郡歯科医師会館での講演でした。
総会でも満席にならないと聞いていた100名ほどが入る歯科医師会館の会場に予定を超えて追加席を設ける満席での講演となりました。
私の講演はほとんどの歯科系の講演が技術的な講演なのに対し、歯科医療における技術以外のこと、患者さんとの良好な関係を築くためのコミュニケーション、患者さんの話を聴く姿勢や聴く技術について最新の医学情報をもとにお話をしてきました。
参加された先生方から「最近は最新の技術にばかり目を奪われて歯や歯茎ばかりを見ていたような気がする。患者さんを診ること、歯のトラブルを抱えて生活上の問題を持った患者さんを診ていることを忘れていたような気がした。明日の臨床からしっかりと患者さんと向き合っていきたいと改めて感じさせてくれたいい講演で感銘を受けました。」などの感想を頂きました。
辛い治療によってやっと噛めるようになっても、治療の辛さから治療後のメインテナンスを受けて頂けないような歯科医療ではせっかくの治療も長持ちしません。
患者さん言葉に耳を傾け、患者さんの本当の望みを聴くことができる歯科医師はまだまだ少ないと思います。
忙しさにマスクも外さず、治療に必要な用件しか聞かない今の歯科医療は決して患者さんに信頼されないと思うのです。
治療がすめば患者さんは逃げるように去っていく・・・そんな歯科医療は私は医療だとは思いません。
長くよい関係が続いてこそ、患者さんは快適で美しく生活ができるのではないでしょうか?
今日、メールで北海道インプラント研究会と郡山歯科医師会から講演の依頼がありました。
このような考えが日本全国に広まれば、歯科医療はもっと信頼される職業になれるのに・・・。
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